かぶ1000さんの「貯金40万円が株式投資で４億円――元手を１０００倍に増やしたボクの投資術」という本を読みました。普段、◯◯万円、◯億円というような数字が入ったタイトルの本は読まないのですが、一応業界の有名人？ということで、一度は触れておこうと思い手にとった次第です。
この本はかぶ1000さん流のバリュー株投資の考え方や、その考えに至った経歴、投資手法などが紹介されています。書籍を通して感じたのは、株式投資が好きだという熱い感情でした。彼は若い時から証券会社に出入りしながら株式投資を行い、就職はせずにそのまま専業投資家になったという、思いっきりのいい経歴を歩んでいます。それもやはり株式投資が好きだからこそ、この道で生きていきたいという選択になったのだと思います。
もう一点、バリュー株の考え方として、ネットネット株など、何を持って割安株とするかという点について解説されています。私は以前にかぶ1000さんのブログなどで知ってはいたのですが、この書籍を通じて知ったのは、自分なりの試行錯誤を経て、自分なりに考えて、バリュー株の割安の考え方にたどり着いているという点です。バリュー株に目覚めたきっかけはベンジャミン・グレアムの「賢明なる投資家」であると言っていますが、数字の捉え方や、割安と判断する数値などはオリジナリティがあります。バリュー株の捉え方という点でも参考になりますが、私は自分なりに考えてそういう結論にいたるプロセスこそ参考にするべきなのではないかと思います。
昨今はGAFAMをはじめとしたグロース株が話題をさらっていますが、やはりバリュー株は投資の基本的な選び方の一つだと思いますので、採用するしない関わらず、一読の価値はあるかと思います。