[要約まとめ]オニールの成長株投資法【第4版】

[要約まとめ]オニールの成長株投資法【第4版】

原初初版:1988年
第4版日本初版:2011年

この本はタイトルにもある通り、成長株を探すためのノウハウや投資の買い時、売りどきの解説をしている書籍です。CAN−SLIM投資法という投資法で、オニールが大きく成功した投資法が紹介されています。

ウィリアム・J・オニールはどんな人物?

著者のウィリアム・J・オニールのことを知っておきましょう。オニールは1933年生まれ。ウォーレンバフェットが1930年生まれなので、バフェットの3歳下になります。2020年で87歳になります。30歳で当時最年少でニューヨーク証券取引所の会員権を取得し、機関投資家向けの調査会社「ウィリアム・オニール・アンド・カンパーニー」を設立し、1983年(50歳)の時にインベスターズ・ビジネス・デイリー紙を設立した人物です。[1]

時代としては、1987年のブラックマンデーを54歳で、2008年のリーマンショックを78歳で経験しているような感じです。

オニールの投資法の特徴

オニールを一躍有名にしているのが「CAN-SLIM」と呼ばれる投資法です。7つの投資方法の頭文字をとったもので、この書籍はCAN-SLIM投資法について詳細に解説されています。

この本を理解する上では、オニール投資法の特徴を把握しておいたほうがよいかなと思います。

特徴のサマリー

・EPS(一株当たりの純利益)の成長に注目する
・下落した株よりも、高値の株を買う
・PERは割安の評価に使わない方がいい
・バリュー株よりも成長株
・買値から8%下落したら即売却
・売り時、買い時はチャートから判断す

バフェットの場合はほとんどがファンダメンタルズの側面で投資を判断していますが、オニールは判断の基準の第一はチャートです。この本を読む限りチャーティストと呼んでもいいと思います。

ウォール街のランダムウォーカーなどでは、株価の動きはランダムでチャートを根拠に売買するのは無謀といったようなことが書いてあり、またバフェットを始めたバリュー投資家でも、割安という意味では株価が安い時に買うことを推奨していますが、チャートの形などから判断する指南はしていなかったので、そういう意味ではかなり新鮮な投資方法に感じました。

ただチャートのみですべてを判断しているわけではなく、特にEPSの増加は非常に重視しています。チャート6割、ファンダメンタルズ4割といった印象です。

CAN-SLIMの考え方

ここからはCAN-SLIMの考え方を紹介したいと思います。

Current Quarterly Earnings(当期四半期収益)

当期四半期決算のEPSが25%~50%増加している銘柄に投資する。

Annual Earnings Growth(年間EPSの増加)

3年連続で年間EPSが少なくとも25%以上ある銘柄を選ぶ

New Product, Service, Management or Price High

新製品、新サービス、新経営者に注目し、出来高の増加を伴って新高値に近づいた銘柄を買う。

個人投資家は一見安値を更新するような銘柄の方がリスクが低いと感じているが、安値を更新する銘柄はそのまま値を下げる。逆に高値を更新する銘柄はそのまま上昇し続ける。

Supply and Demand(需要と供給)

総資本の少ない小型株の方が株式は上昇しやすい。(下降もしやすい)

Leader or Laggard(主導銘柄か停滞銘柄か)

停滞株は安値になっても買ってはいけない。業界内でも優れた企業を購入する(レラティブストレングス:相対的に強い)銘柄を購入するべきである。

Institutional Sponsorship(機関投資家の保有)

プロの投資家である機関投資家の動きに注意する。機関投資家による保有が増加している銘柄を選び、平均以上の成績を残している機関投資家が少なくとも数社いるような銘柄を選ぶ。

Market Direction(マーケットの方向性)

相場の方向性を見定める。上昇相場での天井や弱気相場での底値をチャートや出来高から判断する。

マーケットの方向性を見定めるには、株価の指数をよく観察することが重要だとい筆者はいいます。それこそが重要な技術であると

まとめ

この本で特に印象的な内容は、売りどきの判断方法を述べている理由だと思います。バフェットなどファンダメンタルズを中心としたアイデアでは、売りどきの判断が難しい欠点があると感じています。

中長期の投資であっても、チャートからある程度売りどきのタイミングを把握する必要があるかなと思います。

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[1]・・・William O’Neil(wikipedia)

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