1.5%の還元率で話題のインヴァストゴールドカードに私が否定的な理由

1.5%の還元率で話題のインヴァストゴールドカードに私が否定的な理由

インヴァスト証券株式会社がジャックスと提携して、インヴァストゴールドカードを発行すると発表しました。

還元率が最大1.5%と、従来のクレジットカードを上回る還元率となっています。

2019年7月22日(月)より募集が開始されます。

この還元率は正直すごいと思います。高還元率で有名なリクルートカードが1.2%還元で、長らくそれを上回るカードは登場していませんでした。

このカードはすごいという記事は多く作られると思いますので、あえてデメリットの側面からこのカードを見てみたいと思います。

まずはカードの特徴を見ていきましょう

カードの特徴

ポイントで自動積立投資

貯まったポイントは毎月自動でインヴァスト証券の口座に1ポイント1円で換算し、キャッシュバックされます。

キャッシュバックされた金額を自動積立できることがウリになっています。

還元率1.50%でゴールドカードトップレベル

いつでもどこでもポイントがたまります。
一般的なゴールドカード還元率は1.00%ですが、インヴァストゴールドカードは1.5倍となります。

空港ラウンジで使える

国内の主要空港ラウンジが利用可能です。

旅行傷害保険付帯

最高3,000万円の海外・国内旅行傷害保険が付帯しています。

否定的理由

ポイントはインヴァスト証券の口座に貯まる

否定的な理由の一つが、利用用途があまりに限定されている点です。

普通のクレジットカードであれば、ポイントが日常で使える様々なポイントや商品に交換できます。

1.2%還元のリクルートカードも、貯まったポイントはpontaポイントなので、利用用途に際限がないのは大きな特徴といえると思います。

このカードはインヴァスト証券の口座に貯まるため、投資を目的とした方以外だと、あまり都合はよくないかなと思います。

利用用途がトライオートETF

トライオートETFというのは、ETFという指数連動型の上場投資信託のことで、これを事前に設定した取引ルールに則って機械的に資産を運用するというものですね。

自動で売買してくれるというのは便利な点なのですが、メリットとデメリットをしっかりと理解してトライオートETFを運用する必要はあるのかなと思います。

投資なら他の選択肢もある

最近では、NISAやつみたてNISAなど、非課税枠を利用した投資信託も人気がありますので、まずはそちらを優先してもいいのかなと思います。

クレジットカードの高還元率だけに釣られてポイントをトライオートETFで運用するというのは、ちょっと乱暴な使い方のように思えます。

ポイントを投資にまわすクレジットカードもある

還元率はインヴァストゴールドカードに劣るかもしれませんが、楽天カードやセゾンカードなども、貯まったポイントを投資に回すことができます。

年会費が高い

年会費は次のようになっています。

本人会員 : 初年度無料 / 次年度以降5,000円+消費税
家族会員 : 年度無料 / 次年度以降無料

初年度無料なのは嬉しいポイントですが、次年度移行の5,000円はちょっと高いですね。1.5%の還元率で元を取ろうと思うなら、約33万円の利用が必要になります。

年会費無料で1.0%還元の楽天カードと比較した場合、インヴァストゴールドカードの方がお得になる分岐点は。。。

x * 0.0015 – 5000 > x * 0.01

x > 1,000,000円

このように100万円にもなりました。

年間利用額が相当大きい方であればメリットが出るかもしれませんが、そうでなければ、年会費無料の高還元率カードを無難に使っていくのもありかなと思います。

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