皆さんはネットバンクはお使いでしょうか?私はPayPay銀行(旧:ジャパンネット銀行)、楽天銀行、ソニー銀行の3つのネットバンクを開設し、かれこれ7年以上利用しています。
実際に使い込んだ利用者の目線で、ネットバンクのメリットとデメリットを紹介します。
ネットバンクのメリット
金利が高い
私が思う、ネットバンクの一番の魅力は金利です。
ネットバンクでは、通常金利こそ都市銀行とあまり変わりませんが、簡単な条件を達成するだけで、金利を簡単に上げることが出来ます。特に証券口座と連携設定をするだけで金利が0.1%になる銀行が多く登場しています。
仮に100万円を1年間預けた場合の金利は以下のような感じです。
・0.1%:1000円
・0.001%:10円
金額はどちらも大きくはありませんが、どうせただ預けて置くだけなので、少しでも高い方がいいと思います。
【証券口座連携で金利がアップするネットバンク】
- 楽天銀行
- 住信SBIネット銀行
- auじぶん銀行
ここで大事なのは、最初に一度連携する作業をしてしまえば、金利がずっと0.1%のままということです。節約や資産形成では、最初に一度設定するだけで、その後ずっとお得ということは、最初にやるべきでです。
投資をやるつもりがない方も、証券口座だけは開設しておくことをおすすめします。仮に今後株式投資を始めるとしても、証券口座開設は意外と時間がかかる場合もあるので、早めに開設しておくことは、後々のメリットになります。
手数料が安い
ネットバンクのもう一つの魅力が手数料のやすさです。都市銀行と比べると特に振込手数料が安いのが魅力です。具体的に都市銀行とネット銀行の手数料を比較してみますが、差は歴然です。
同銀行宛 | 他行3万未満 | 他行3万以上 | |
---|---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 0円 | 220円 | 330円 |
楽天銀行 | 0円 | 168円 | 262円 |
住信SBIネット銀行 | 0円 | 157円 | 157円 |
また銀行によっては、預金残高やサービスの利用状況に応じて、振込手数料が指定回数無料になるようなサービスもあります。
提携ATMが無料
ネットバンクは実店舗を持たないので、実際の現金引き出しでは、コンビニや銀行のATMと提携していることがほとんどです。
提携ATMの利用においては、一定回数無料、条件達成度合いに応じて無料、といったように指定回数無料としている銀行が多いです。
特に残高や取引回数で無料の条件が拡大するので、できるだけ残高を増やした方がメリットは大きくなります。
連動するサービスと組み合わせてお得
ネットバンクの多くは、本業を別に持つ企業があり、同じグループ内のサービスを組み合わせることでお得になる仕組みが多くあります。
ネットバンク | 得するサービス |
---|---|
楽天銀行 | 楽天証券 |
住信SBIネット銀行 | SBI証券 |
PayPay銀行 | PayPay |
イオン銀行 | イオンカード |
ネットバンクを開設する際は、これらのサービスの組み合わせも考慮しておくとよいでしょう。特に前述したように証券会社と銀行を連動させることで、銀行金利がアップするサービスは効果が大きいので、意識して組み合わせるようにしたいですね。
PayPay銀行とスマホ決済のPayPayは同じ名前で、実際に両方とも私は利用していますが、PayPayの引き出し口座として使いやすい以外はあまりメリットはないかもしれません。
デメリット
自動口座振替ができない場合がある
ネットバンクで一番感じるデメリットがコレです。特に公共系のサービスを利用する場合の口座振替として指定できないことがかなり多いので、こういうシーンがあると、やはり都市銀行など実店舗型の銀行口座は手放せません。例えば、私の場合だと奨学金の口座振替口座にネットバンクを指定したかったのですができませんでした。
またネットバンクに口座振替できる場合でも、通常の口座振替と手続き方法が異なっているので、わかりづらく手続きに時間がかかる場合もります。このように手続きが面倒な場合には、そのまま都市銀行を使ったりしています。
社会的信用がやや弱い
最近はネットバンクも普及したので、安心感は広がってきている印象はありますが、それでも大手の都市銀行に比べると、セキュリティや経営母体に対する信頼感は都市銀行に比べるとやや低い印象はあります。
とはいえ、ネット銀行も預金保護(ペイオフ)の対象ですので、1000万円までの預金とその利息については保護されますので、最低限の安心はあります。
コンピューターウィルスによる不正引き出しについても、各銀行で補償制度が用意されています。補償額は銀行によって上限が異なっていますので、気になる方は確認しておくとよいでしょう。コンピューターウィルスによる被害は、ネットバンクに限らず都市銀行のインターネットバンクでも同様なリスクがあります。
ネットバンクと店舗型銀行を組み合わせる
最終的な結論としては、ネットバンクが手数料や金利の観点でもメリットは大きいのでメインで利用しつつ、自動口座振替のようにネットバンクで都合が悪い場合に備えて、都市銀行などの店舗型銀行の口座を持っておくとよいでしょう。
私の場合は、楽天銀行をメインバンクにしつつ、サブバンクとして三菱UFJ銀行を利用しています。また給料振込口座は可能であればネットバンクを優先しておき、必要なときに都市銀行にお金を振り込む方が、振込手数料の観点でもメリットが大きいと考えています。