最近では楽天ポイントなど共通ポイントを投資に回すサービスが増えつつあります。
この記事では、共通ポイントやクレジットカードのポイントをどのように投資出来るのかについて整理したいと思います。
ポイント投資とポイント運用
ポイントを投資に回すには、2つの方法があります。
- ポイント運用:ポイントをそのまま投資に回す疑似投資。引き出しはポイントのまま。
- ポイント投資:ポイントを投資資金の一部、または全部に充てる。証券口座開設が必要。引き出しは現金。
ごく簡単に説明すれば、ポイント運用は簡易的な投資、ポイント投資は本格的な投資と言えます。
“運用”か”投資”かは、サービス事業者によって言い方が変わりますので、実際にどのようにポイントが使われているかで、”運用”か”投資”か判別するようにしましょう。
共通ポイント別、投資サービスの種類
最近では多くの共通ポイントが、ポイント運用とポイント投資の両方に対応しています。
ポイント種類 | ポイント運用 (サービス名) |
ポイント投資 (証券会社) |
---|---|---|
楽天ポイント | 楽天ポイント運用 | 楽天証券 |
Tポイント | – | SBI証券 SBIネオモバイル証券 |
dポイント | dポイント運用 | 日興フロッギー証券 |
Pontaポイント | STOCKPOINT for CONNECT |
CONNECT |
au PAYポイント運用 | auカブコム証券 | |
– | SBI証券 | |
PayPayボーナス | PayPayボーナス運用 | – ※PayPay証券は連携なし |
LINEポイント | – | LINE証券 |
このようにどのポイントを貯めるにしても、投資として運用することは可能です。証券会社でポイント投資する場合には、売却時にポイントは戻すことはできず、現金として引き出しになる点に注意します。
証券会社で株式や投資信託をポイントで購入すると、売却時には現金として引き出しになります。見方を変えれば、これはポイントの現金化が可能であるとも考えられます。共通ポイントを最終的にどのように使うか?というのはポイ活でよく議論されますが、証券会社を通して現金化する方法は有効ですので、覚えて置きましょう。
クレジットカードのポイント別、投資サービスの種類
続いてクレジットカードで貯まるポイントを投資に回すことが出来るかを整理してみます。
クレジットカードのポイントはカードの発行会社によって決まります。クレジットカード会社によっては、持っているポイントを集約することも可能です。例えば、三井住友カードのVポイントは、同じ三井住友カードで貯まるVポイントは集約することが可能です。(一部例外あり)
ポイント種類 | ポイント運用 (サービス名) |
ポイント投資 (証券会社) |
楽天ポイント | 楽天ポイント運用 | 楽天証券 |
---|---|---|
Vポイント | – | SBI証券 ※三井住友カード経由の口座開設のみ |
エポスポイント | エポスポイント投資 ※ゴールド、プラチナカード保有者限定 |
Tsumiki証券 |
永久不滅ポイント | ①永久不滅ポイント運用 ②STOCKPOINT for CONNECT |
①セゾンポケット ②CONNECT |
仮想株式ポイント(仮) ※JCBが運用 |
仮想株式ポイント(仮)運用 | マネックス証券 |
初心者におすすめのポイント運用3選
初心者におすすめのポイント運用を以下の観点で選んでみました。
- ポイントを貯めやすい
- 分かりやすい
- ポイントが使いやすい
PayPayボーナス運用
PayPayボーナス運用は個人的には非常におすすめです。スマホ決済のPayPayの利用で貯まるPayPayボーナスを運用することが出来ます。
PayPayアプリの一つのコンテンツとして操作できますので、別のアプリで立ち上げる必要がなく分かりやすいので初心者の方でも簡単に始めることが出来ます。
投資は2つのコースから選ぶだけでシンプルで、運用の出し入れも即時可能なので、柔軟性が高く運用できるのも嬉しいですね。
楽天ポイント運用
楽天ポイント運用は、投資の元手となる楽天ポイントが貯めやすいというのが大きいです。
楽天カード、楽天証券、楽天銀行などサービスを組み合わせることで、さらにお得になる仕組みです。これらは楽天経済圏(楽天エコシステム)とも呼ばれています。
個人的にはポイントは楽天ポイント”投資”で、投資信託などの購入代金の一部に充てた方が現金化もできてお得かなと思いますが、楽天ポイントとしてそのまま維持したいけど、運用もしたい!という方は楽天ポイント運用に充てるのがいいかもしれません。
楽天ポイント運用は2つのコースから選べます。
- アクティブコース:株式重視のコース
- バランスコース:債券重視のコース
どちらのコースも比較的リスクを抑えた運用が可能です。ちなみにアクティブコースは、PayPayボーナスのスタンダードコースよりも、リスクが抑えられた商品という特徴があります。
Pontaポイント、永久不滅ポイントの運用
StockPoint for CONNECTであれば、Pontaポイント、永久不滅ポイントの2つのポイントを運用に回すことが出来ます。
2種類のポイントを統合して運用できる点が魅力です。
また実際に疑似投資できる対象が選定された実際の株式銘柄である点も魅力です。
トヨタやソフトバンクといった実際の企業が選べるので、本格的な投資の練習としてもありだと思います。
永久不滅ポイントとPontaポイントの運用は少しクセがある
永久不滅ポイントとPontaポイントは、STOCKPOINT for CONNECTでも運用が可能です。STOCKPOINT for CONNECTは、Pontaポイントの運用も可能ですので、種類の違う2つのポイントを統合してポイント運用することが出来ます。
StockPoint for CONNECTの仕組み
StockPoint for CONNECTの仕組みは少し複雑なので整理しておきましょう。
StockPoint for CONNECTは厳密には、キャッシュポイントというポイントにチャージして運用することになります。
キャッシュポイントへ移行レート | |
---|---|
Ponta | 1ポイント=1キャッシュポイント |
永久不滅 | 100永久不滅ポイント=450キャッシュポイント |
ドットマネー | 100ドットマネー=97キャッシュポイント |
逆にキャッシュポイントからはPontaポイントにしか戻すことは出来ません。永久不滅ポイントには戻すことが出来ないので、注意しましょう。
ポイントを戻す移行レート | |
---|---|
Ponta | 1キャッシュポイント=1ポイント※ |
永久不滅 | 移行不可 |
ドットマネー | 移行不可 |
※キャッシュポイントをPontaポイントに戻す際には1%の手数料が差し引かれます。
キャッシュポイントで擬似的に株を購入するのですが、1株単位で実際の株に交換することが出来ます。交換の際には大和証券グループが運営するCONNECT証券を口座解説する必要があります。
無難なのはPontaポイントに集約する
まとめてみると、StockPoint for CONNECTを利用する場合は、基本的にPontaポイントに集約する想定で運用することになると思います。永久不滅ポイントをそのまま残したい場合には、永久不滅ポイント運用を利用するようにしましょう。
まとめ
ポイント運用は、投資をこれから始めていきたい初心者が手始めに慣れるのに最適ではないかと思います。
また投資経験者の方も、余剰のポイントを運用に回すことで、効率的なポイント管理ができるのではないかと思いますので、是非どれか一つでも始めて見て下さい。
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