[3分でわかる書籍紹介] バカでも稼げる「米国株」高配当投資

[3分でわかる書籍紹介] バカでも稼げる「米国株」高配当投資
こんにちは、TES(@tes_money)です。

「〜しなさい」と「バカでも〜」という本は基本的に買いたくないのですが、有名所の書籍ということで、とりあえず購入してみました。

日本人向け、初心者向けに書かれた米国株投資の貴重な書籍の一つです。

日本一アンチが多いと自分で言っていますが、個人的には「自分で言うことか?」と思ってしまいます。書籍中でも「クソださい投資家は〜」とやたら煽っていますが、内容がいいのだから、別に煽らなくてもいいのでは?と思ってしまいます。Twitterでは過剰に炎上させる人も多いので、耐性があるせいかそんなに気になりはしませんでしたね。

こういう方に限って会ってみると実は紳士的だったり?なんて妄想はさておき、、、

この書籍の基本的な思想としては、名前にもあるとおりウォーレン・バフェット氏の考え方と、ジェレミー・シーゲルの「株式投資の未来」の考え方がベースになっています。

どちらも株式投資を行う上では知っておくべき考え方だと思います。

また、他の書籍では投資の考え方を紹介している場合や、インデックス投資のやり方を詳しく紹介している本もありますが、この本では具体的なオススメ銘柄についても詳しく紹介されていますので、米国株で具体的な個別銘柄に投資したい方や、どのような銘柄を選べばいいのかわからない方にはおすすめできる本だと思います。

投資スタンス

この書籍で紹介されている投資スタンスは、単純に高配当であればいいという投資方法ではなく、

長期的にキャッシュフローが安定している優良企業で、還元に積極的な企業を8〜16銘柄選んで、継続的に投資していく

という投資スタンスです。

結構重要な考え方であると思うのは、暴落は起こる前提てポートフォリオを構築するという考え方です。

ポートフォリオの考え方

銘柄選定数

1~2銘柄に集中させるか、数十銘柄と買いすぎると紹介されています。これは分散投資のリスクは銘柄を増やすほど低下していき8〜16銘柄あたり以上銘柄を増やしても、リスクの低下度合いが変わらないという理由からです。

このあたりの話は「ウォール街のランダム・ウォーカー第12版」で見かけた気がします。

銘柄数が多ければリスクは低下しますが、今度は多すぎると売買のコストや管理が困難になるという理由から、ちょうどよいのが8〜16銘柄ではないかということです。

ちなみに私は2020年1月時点では、60銘柄までは銘柄を増やしていこうと考えています。長期的な投資をまだ始めたばかりで、色々な銘柄を購入して、情報を集めていきたいというのが理由です。ただし、最終的に投資を集中させる銘柄としては20銘柄程度にとどめ、コアサテライト方式で運用しようと考えています。

景気循環別でセクターを選ぶ

セクターごとで、様々な景気循環の状況で、強い銘柄弱い銘柄があるということです。そのためセクター別で景気循環別のポートフォリを組んだほうがいいという話がされています。

回復・・・ハイテク、金融
好況・・・資本財、一般消費、サービス、素材
後退・・・エネルギー
不況・・・生活必需品、ヘルスケア、通信、公益

ここはぼんやりとは考えていましたが、非常に重要な考え方なので、是非取り入れてみたいと思いました。もうちょっと情報を集めて裏取りしてみたいと思っています。

銘柄選定

ここがこの本のハイライトかもしれません。以下の2点を重視して、銘柄を選ぶように言っています。

・営業キャッシュフローマージンが高い銘柄を選ぶ。
・配当意識の高い銘柄を選ぶ

営業キャッシュフローマージン(営業CF)は、キャッシュフローを売上高で割った値で、15%以上を目安に選ぶことで、競合に対して優位であると考えられるということでした。ここも今まで考えたことがなかったので面白いと思います。(160ページに一覧が掲載されています。)

配当については、単純に配当利回りが高いかどうかだけではなく、連続増配を行っているかなどを基準に見ればいいということですね。

運用

バフェット太郎さんは、毎週決まった日に、最もポートフォリオが低下した銘柄に投資するというやり方で継続的に購入しているようです。

これによって価格が高くなった銘柄に偏るのを防いでいるそうです。なかなか合理的だと思いますが、きっと色々な投資方法を検討するなかで行きついた方法なんでしょうね。

再投資することで、パフォーマンスを向上させるという目的において、一度ポートフォリオを決めたら、ひたすら考えずに買っていくというやり方だということです。

このあたりは「株式投資の未来」でも紹介されていました。私もこの本を読んだときに衝撃だったのですが、暴落がない場合よりも、暴落がある銘柄の方が、買い続けていた方がパフォーマンスがあがるという内容です。考えてみれば確かにそうなのですが、そういう未来を信じて、下がっている時でも買い続けるという姿勢が長期投資を目指す人には重要なのかもしれません。

まとめ

あまり期待はしていませんでしたが(失礼)、バフェット太郎さん独自の様々な考え方が紹介されていて、非常に参考になりました。

「クソダサい投資家は〜」みたいな変な煽りがなければ、もっと読みやすくて普通にいい本だと思います。

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