現代ポートフォリオ理論、分散効果とリスク低減を知る

現代ポートフォリオ理論、分散効果とリスク低減を知る

今回は現代ポートフォリオ理論について整理してみたいと思います。

今回は「ウォール街のランダム・ウォーカー」の第8章に書かれている内容を元に、現代ポートフォリオ理論を改めて整理したいと思います。

現代ポートフォリオ理論は、モダンポートフォリオ理論であったり、Modern portfolio theoryの頭文字をとってMPTと呼ばれたりしています。

1952年にハリー・マーコウィッツが発表した論文を元に研究が進み、その後、ハリー・マコウィッツはノーベル賞を受賞しています。

現代ポートフォリオ理論ってつまりどういうことなのか?

現代ポートフォリオ理論というと、なにか新しい投資理論のようにも聞こえますが、要は「分散投資をすればリスクが抑えられるよね」ということです。

「ん?なにそれ、超当たり前じゃん!」

って思いますが、それが理論的に正しいと証明されたことで、1990年にハリー・マーコウィッツはノーベル経済学賞を受賞しています。

ノーベル賞を受賞するような内容は、世の中の当たり前を最初に提唱した人に与えられているようにも思えます。

実際のMPTはかなり複雑な数式で説明されており、凡人にはなかなか理解できない内容ですが、言いたいことは我々が直感的に理解していることであると思います。

この理論は「すべての投資家は合理的でリスクをできるだけ回避したいと考えており、同じリターンであれば、よりリスクの少ない方を好む」という前提から、それを実現するためのポートフォリオとはどういうものか?という考えから出発しています。

現代ポートフォリオ理論とは、リスクを減らすための学問と捉えることができます。

分散投資とリスクの低減

リスク低減のための方法が、分散投資です。分散投資することで、リスクが低減するという、この感覚的な事象を論理的に説明したというのが、この理論のすごいところ、、、のようです。

分散投資と相関係数

分散投資は、ただやたらと分散すればいいというものではなく、相関関係も意識する必要があります。

例えば、2つの銘柄があって、完全に正の相関(相関係数が+1)の場合、2つの銘柄は、同じ動き(同じ上下の動き)をすることになります。
逆に完全に負の相関(相関係数が-1)の場合、2つの銘柄は、逆の値動きをします。

こちらは相関関係とリスク分散効果の表です。(P253)

相関係数 リスク分散効果
+1 効果なし
+0.5 緩やかなリスク低減
0 かなりのリスク低減
-0.5 ほとんどのリスク低減
-1.0 すべてのリスクの消滅

相関係数が-1のときに、全てのリスクが消滅することになりますが、MPTによれば、完全な正の相関でなければ、分散によるリスク低減の可能性があると示されています。

この表からもわかるとおり、分散投資さえしていれば、完全に正の相関出ない限り、リスク低減に役立つ可能性があるということを示したそうです。

分散投資し続ければリスクは下がり続ける?

と考えたくもなりますが、研究によれば、分散投資の銘柄数はおよそ50以上増やしても低減の効果は期待できないということです。

国際投資で分散投資

国際投資分散をすることで、米国とは全く違う値動きをする銘柄を組み入れる方法も紹介されています。

米国株だけ、日本株だけ、に投資をするよりも、違う国や地域、違う商品を組み入れることの効果も分散投資としてはリスク低減の効果が期待できます。

現代ポートフォリオ理論の課題

銘柄や資産の種類を分散することで、リスクを低減することができるはずだったこの理論ですが、リーマンショックの時には、一様に資産が低下したため、この理論の効果にも限界があるという見方もあります。

まとめ

なんとなく言葉だけ知っている理論でしたが、実際に調べて見ると、投資において非常に重要な考え方だと改めて気付かされました。

特に、なんとなく銘柄を買えばよいと考えていたのですが、実際には相関関係を意識する必要があるということは、しっかりと抑えておきたいですね。

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