マネーフォワードMEの有料プランに6ヶ月課金した感想

マネーフォワードMEの有料プランに6ヶ月課金した感想

家計簿管理で有名なマネーフォワードMEですが、2020年6月ころから有料プランで契約してきました。実際に使って分かったメリットやデメリットを共有したいと思います。

結論として、有料プランは月額500円とまぁまぁの負担感はありますが、アプリを利用したことで節約した効果の方が大きかったので、そのあたりの具体的な内容も紹介できればと思います。

マネーフォワードMEとは

マネーフォワードは、個人や法人向けに金融系のサービスを提供しているベンチャー企業で、中でも個人向けのサービスがこの「マネーフォワードME」です。

マネーフォワードMEで何ができるのか?それは「銀行口座やクレジットカードと自動で連携して記録してくれる」ことで資産管理や家計簿管理が簡単になるということです。

実際に私も以前は家計簿をつけるときに、いちいちレシートを撮影して記録していた時期もありましたが、結局は続かなかった経験もありますが、そういう手間をかけずに自動的に、しかももれなく記録してくれる点が非常に魅力です。

iPhoneアプリ、Androidアプリのほか、ウェブブラウザでも使うことができます。

マネーフォワードME アプリ

無料プランと有料プランの違い

マネーフォワードの有料プランは月額500円(税込)となっています。

プランごとで何が違うのかを見てみましょう。

機能 無料会員 プレミアム会員
料金 0円 月額500円*1
データ閲覧可能期間*2 過去1年分 制限なし
連携可能数 10件まで 制限なし
グループ作成 1件まで 制限なし
連携口座の自動更新頻度 高い
連携口座の一括更新*3 ×
カードの残高表示 ×
家計資産レポート ×
資産内訳・推移グラフ ×
負債内訳・推移グラフ*4 ×
ポイント・マイルの有効期限の表示・通知*4 ×
カード引落し時の残高不足の通知*4 ×
広告非表示 ×
CSVダウンロード*5 ×

有料プランを使うメリット

連携可能数

「連携可能数」は、自動的にデータを取得してくれる口座の数です。たとえば、

三菱UFJ銀行
楽天銀行
楽天証券
クレジットカード(三井住友カード)
クレジットカード(JCBカード)

に連携する場合、5口座とカウントされます。特に使っているクレジットカードが多いとすぐに枠が埋まってしまいます。
連携する口座数が10以下の方であれば、無料プランを継続的に使うのもありかもしれません。また有料プランでは、データ内容を自動的に更新してくれる点も魅力です。

資産内訳・推移グラフ

「資産内訳・推移グラフ」は1日単位で資産がどのように推移してくれるかを表示してくれる機能で、有料プランだからこその機能と言えます。

特に株式など毎日価格が変動する資産を持っている場合、資産のサマリーをひと目で把握できるのは大きなメリットがあります。特に資産が順調に増えている場合、大きなモチベーションアップになります。

6ヶ月使った感想

実際に6ヶ月間使った感想を紹介したいと思います。

夫婦で家計を管理するのに便利

私は妻ともどもすべての口座を連携させることで、家計全体の支出を把握しています。お互いに信用していないのできないやり方だと思いますが、食費や日用品をそれぞれ負担するような場合や、夫婦間でお金の振り込みをするような場合でも、一つの家計としてお金の流れを管理できますので、特に家族で利用する場合だと有料プランのメリットは大きいような気がします。

また、グループ設定を利用することで、夫の分と妻の分それぞれで家計簿管理することも可能です。

ちなみに妻もマネーフォワードを見ますので、バレたくない場合は現金を使うか、連携させないクレジットカードを密かに利用しておくのもアリです。

クレジットカードの利用履歴も当月に把握できる

実はマネーフォワードMEを使う前には、家全体の支出がいくらなのかをイマイチ把握していませんでした。というのも、我が家はほとんどすべての支払いをクレジットカードで済ませており、支払いが翌月になることで、当月いくら使ったのかをあまり理解していなかったという点があります。

その点、マネーフォワードは利用履歴が当月に反映されますので、実際にお金を使ったタイミングを把握出来る点に魅力を感じます。

最終的にクレジットカードの利用代金が銀行口座から引かれる際には、「振替」という処理が行われます。これは実際には口座間でお金が移動しただけで、マネーフォワード上でも、支出にはカウントされません。

節約や資産増加の様子が目に見える

節約や投資によって資産がどのように推移しているのか、グラフでひと目でわかりますので、節約や投資のモチベーションを非常に維持しやすいと感じます。


(グラフに表示されている金額の部分を隠しています。)

色ごとに株式、現金、ポイントなど別れています。

課金額以上に節約を実現

支出管理がクリアになったことで、節約するべき項目が明確になりました。私の場合、節約を意識したことで、あまり無理することなく5万円程度の節約効果があったのではないかと感じています。

ここはデメリット

デメリットと感じた点も紹介しておきます。

ビットコインの連携ができない

私は投資の一環としてビットコインを保有しています。DMMビットコインを利用しているのですが、口座連携の対象外です。2020年末など値動きが激しかったのですが、私はちまちまと口座残高をマネーフォワードに入力していました。

(「入金」で登録すると収入的な扱いになりますので、「振替」を選択して、振替先をDMMの口座にすることで、残高の推移をコントロールできます。)

このように連携できない口座があるとちょっと不便です。

口座連携できるのが登録時点から6ヶ月前まで

マネーフォワードは使い始めに口座連携します。銀行口座を連携し、できれば2~3年分位の履歴は取得してほしいのですが、6ヶ月前までの履歴しか取得してくれません。これはシステム的にしょうがない部分かもしれませんが、非常に短く感じます。実際に私のグラフも6ヶ月以上前はデータが取得されておらず、推移を見ることができません。

6ヶ月以上の前のグラフはこのようにカクカクになります。1年以上使うと、グラフの違和感はかなりなくなります。

とはいえ負担感も大きい

節約効果があるといっても、最初の数ヶ月だと思います。私の場合、本格的に節約したのは3ヶ月位までですが、多少ダラダラと継続を続けている部分もあります。

ただ月に500円(税込)、年間で6000円の負担は大きいと思います。ある程度1年間など期間を決めて課金するのがいいのかなと思います。

家計の額が大きいほど効果を感じやすい

負担感に関していえば、家計の額の大きさも関係があるように思います。家計の支出が月20万の人と50万円の人と100万円の人では節約の幅も変わります。

特に支出の金額や株式投資の額が大きい人ほど効果が大きいのではないかと思います。

こういう方におすすめでは?

最後にマネーフォワードをおすすめできるタイプの人を紹介したいと思います。

・家族の方で家計での全体のお金の流れが把握できていない方
・支出が多い方。

特に支出額がそれなりに大きい方で節約にあまり取り組んでいない方は効果が大きい可能性が高いと思います。

また、株式投資をしている方で、証券口座だけを連携させて資産の推移を把握するという使い方もありかもしれません。

とりあえず無料プランから使ってみるのがおすすめです。

マネーフォワードME アプリ

関連するメディア

Twitterでは、投資や節約など資産形成に役立つ情報を発信しています。