米国株に投資するにあたって、どのような銘柄の種類があるのかを紹介したいと思います。
前提知識
まずは米国株の種類を紹介するまえに前提となる必要な知識を紹介します。
2つの市場
米国には主な株式市場としてニューヨーク証券取引所とナスダックがあり、これらに上場した銘柄を売買することができます。
ニューヨーク証券取引所:NYSE
NASDAQ:NDAQ
Yahoo!ファイナンスのような株式情報では、以下のようにどの市場で取引される銘柄かを知ることができます。
銘柄はティッカーで表される
Twitterなどで、米国株に関するツイートを見ていると、以下のような英語を見かけます。
$T
$KO
$VOO
$TSLA
これはティッカーシンボルといい、銘柄を識別するコードを表しています。日本株で言えば、7203がトヨタ自動車を表すようなものです。アルファベットの文字数は1文字〜4文字で、歴史のある企業などは、英語1文字となっています。
・T:AT&T
・F:Ford
ティッカーシンボルは、概ね企業の略称や頭文字で構成されますので、日本の4桁の数字よりも分かりやすいと思います。
Twitterでは、「#」をつけるとハッシュタグとして投稿できますが、「$」をつけるとティッカーシンボルとして投稿できるため、特定の銘柄に関する投稿を探しやすくなります。気になる銘柄は$をつけて検索してみましょう。
株式の種類
株式の種類はいくつかにグルーピングすることが出来ます。
・個別株式
-ADR
・ETF
個別株式
個別企業の銘柄に投資する一番オーソドックスな方法です。代表的な銘柄には以下のようなものがあります。
$GOOGL:グーグル
$AAPL:アップル
$FB:フェイスブック
$AMZN:アマゾン
$MSFT:マイクロソフト
これらはひとまとめにGAFAMと呼ばれたりします。銘柄によっては配当金が出る銘柄もあります。
ADR
ADR(American Depositary Receipt)とは、米国預託証券と呼ばれ、米国以外の企業が発行する株式を裏付けとして、米国内で発行された有価証券です。ADRの銘柄は、米国の上場企業と同じ様にドル建てで取引することが可能です。中国、インド、イギリス、日本など海外の多くの銘柄が取引可能です。代表的な銘柄では以下のようなものがあります。
$BABA:アリババ・グループ(中国)
$RDS.B:ロイヤル・ダッチ・シェル(オランダ)
$NIO:ニオ(中国)
特に中国やインド企業の銘柄を購入したい場合には有効な方法です。
ETF
ETF(Exchange Traded Fund)とは、上場投資信託のことをいいます。ETFはS&P500やダウ工業平均といったさまざまな指数に連動する投資信託で、市場で売買可能となっています。
例えば、S&P500指数に連動する$SPYを購入すると、S&P500で構成されている銘柄すべてに分散投資することと同じ効果が得られます。
連動する指数は、株式のほかに、債権やコモディティなどさまざまな種類が登場しています。その他運営企業が設定したテーマに合わせたETFも多くの種類があります。
米国株を始めたい方にはETFから始めるのがおすすめです。ETFには、少額で分散投資の効果が得られますので、各企業固有のリスクを抑えた運用が可能になります。また、最近では経費率(手数料に相当)を抑えた商品も登場しています。
人気のETF(連動する指数)
【株式指数】
$SPY:S&P500
$VOO:S&P500
$QQQ:ナスダック100指数
【コモディティ】
$GLD:金価格
【債権】
$AGG:米国国債
$SPYや$VOOのように、同じ指数に連動する銘柄でも、運営会社の違いによって複数銘柄存在する場合もあります。また、ティッカーコード自体は個別銘柄とアルファベットで構成されている点は同じですので、個別銘柄との違いも認識する必要があります。