ウォーレンバフェット関連書籍シリーズとして、色々読んだ中でも、かなり具体的な割安性の評価方法について書かれた本です。
実は私は流し見で読んだのですが、一回読んだだけでは、じつはちんぷんかんぷんでした。
多分全体の絵が見えていないから、各論について詳しく書かれたこの本を読んでもピンと来なかったんだと思います。
もう少し株式に詳しくなってから、もう一度この本に取り組んでみたいと思いました。
コモディティ型企業と消費者独占型企業
コモディティ型というのは、競争力のある商品ではないから、価格競争になりやすく、結果として収益率が上がらないタイプの企業で基本的には避けたほうがいいという話でした。
例:
・航空会社
・穀物生産
・鉄鋼製品
・石油・天然ガス
・林業・製材
・紙・パルプ
・自動車
消費者独占型企業というのは、
・しっかりとしたブランド力がある
・一株あたりの利益(EPS)が成長しているか
あたりを見ればよく、わかりやすいのだとコーラやアメリカン・エキスプレスなどが挙げられます。
EPSの成長性
この本で役に立ちそうだなと思った考え方(というか計算式)がEPSの成長率から、将来の株価を予測し、現在の株価の割安性を評価するということです。
EPSが安定的に成長しているのであれば、その株式は擬似的には債権と同じであるから計算も可能、ということで、計算式も載っています。
ここで重要なのはEPSが安定しているかということなのだと思います。
実際に私も投資している[XOM]エクソンモービルのEPS成長率も算出してみたのですが、大きく伸びるときもあれば、マイナスのときもあり、全く安定していません。
いわゆるコモディティ型企業に該当するのですが、こういった銘柄の場合は、割安かどうかの判断はかなりつきづらいということになるのだと思います。
でも最近バフェットさんコモディティ型にも投資してね?
ちなみに2020年2月でバフェットさんが経営するバークシャーハサウェイの持ち株銘柄を調べてみると、コモディティ型企業も入っているんですよね。
このあたりはどうも腑に落ちない部分なのですが、なんせ神様なのできっと何かしらの理由があるのだと思います。
まとめ
この本に限らずバフェットの考え方を整理すると
・100年後も成長し続けているか?
・仮にダメな経営者になっても成長できるのか?
あたりの問にはイエスになっておく必要があるということなのではないかと理解しています。
ということで、あまり理解できていない書評をかいてしまいましたが、また改めて読み直してから、整理できるようにしたいと思います。