1株単位で買うならLINE証券とSBIネオモバイル証券はどちらがお得?手数料を比較してみました。

1株単位で買うならLINE証券とSBIネオモバイル証券はどちらがお得?手数料を比較してみました。

1株から投資ができる証券会社がトレンドになっているようです。今回は1株投資として人気を集めているLINE証券とSBIネオモバイル証券を比較したいと思います。

1株投資の魅力とは?

通常株式は単元株と最低取引可能な株式の単位が決まっており、1株、10株、100株、1000株などの種類があります。
1株の価格が2000円だとしても、単元株が100株の場合、最低投資金額は20万円にもなってしまいます。

1株単位であれば、2000円もあれば株式が購入できますので、株に興味はあるけどなかなか手が出せなかった初心者の方であっても気軽に株式投資が始められるのは大きな魅力です。

少額であれば仮に投資に失敗しても、損失は限られますので、まずは1株投資で投資の感覚を掴むのはおすすめです。

LINE証券とSBIネオモバイル証券

SBIネオモバイル証券はSBIホールディングスとTポイントを運営管理するCCCマーケティングとの合弁会社として2019年に登場し、わずか1年で30万口座を突破するなど、非常に人気を集めています。

2019年8月に登場したLINE証券は、同じく1株から投資可能で、スマホアプリでの取引に特化したサービスを提供し、7%引きで株が買えるなど、独特のキャンペーンを実施し注目を集めています。

それぞれの証券会社は詳しく紹介した記事もありますので、より詳しく知りたい方はそちらもご覧ください。

LINE証券 徹底解説2020 手数料や銘柄数など多角的に徹底評価します

SBIネオモバイル証券 徹底解説2020 Tポイントを活用して1株から取引が可能の実力を徹底調査

取り扱い銘柄数

取り扱い銘柄数は実はかなり差があります。

【LINE証券】
国内ETF(上場投資信託)15銘柄と、1株から買える日本の有名企業300銘柄

取り扱い銘柄一覧

【SBIネオモバイル証券】

東京証券取引所(1部/2部/マザーズ/JASDAQ)上場銘柄:
買付、売却が可能です。
名古屋証券取引所(1部/2部/セントレックス)、福岡証券取引所(Q-Board含む)、札幌証券取引所(アンビシャス含む)上場銘柄:
売却のみ可能です。

手数料を比較

LINE証券とSBIネオモバイル証券の手数料を比較してみたいと思います。

LINE証券は、単元株未満と単元株以上で異なります。

LINE証券の取引手数料

【単元株未満】

 ■9:00-11:20、12:30-14:50
 取引所(東証)の最良気配を基準に0.05%*のスプレッドを加減算します。

 ■11:30-12:20
 前場終値に0.05%*のスプレッドを加減算します。ただし終値引けのみ対象となります。

 ■17:00~21:00
 翌日基準値段に0.5%*のスプレッドを加減算します。

LINE証券の場合は、取引手数料ではなく、スプレッドという形で手数料に相当するお金がかかります。LINE証券では取引手数料無料と謳っていますが、手数料に相当するお金はかかるので注意しましょう。

それでも0.05%という約定代金はかなり安いと思います。1円未満は切り上げられます。

17:00〜21:00の取引の手数料だけ0.5%と他の時間帯よりも手数料が高くなるので、注意が必要です。

具体的な手数料の事例
100円の株式を購入するとしたら、0.05%なので、0.05円となるのですが、この場合は切り上げられて手数料は1円となります。

【単元株以上】

約定代金 買い 売り
5万円 0円 99円
10万円 176円
20万円 198円
50万円 484円
100万円 869円

単元株以上の場合も少し独特の手数料体系となっています。購入時の手数料はゼロ円としている代わりに、売りの手数料が多めにかかるようになっています。(それでも他の証券会社と比べて十分に安いです。)

SBIネオモバイル証券の取引手数料

SBIネオモバイル証券は、取引ごとではなく、月間の約定代金合計によって手数料が変わってきます。

なお、この手数料はサービス利用料として、約定がある場合もない場合も常に発生します。

月間の国内株式約定代金合計額 サービス利用料(月額※税込)
0円~50万円 220円(税込)
300万円 1100円(税込)
500万円 3300円(税込)
1000万円 5500円(税込)

以下、100万円ごとに1,100円(税込)が加算されます。(上限なし)

ただし毎月SBIネオモバイル証券のみで利用できる期間固定Tポイントが200ポイント付与され、株式の購入に充てられます。

そのため、月間約定代金が50万円以下の場合は実質的にな手数料負担は20円という事になります。

結局どっちが安い

実際LINE証券とSBIネオモバイル証券は手数料体系が大分異なっているので、単純な比較ができないというのが正直なところ。

投資スタイルによってどちらがお得か変わってきます。

【LINE証券がお得な方】

・約定代金が月間4万円以下の方
→4万円の場合手数料が20円となる。

・約定代金が50万円を超える方
→SBIネオモバイル証券では50万円以上だと手数料が割高になる。
※とはいえ50万円を超える取引をするならば、単元株未満でなくとも普通の証券会社で単元株の株を買えば良いのではという気もする。

・取引しない月もある方
→SBIネオモバイル証券では取引がなくても手数料は毎月発生する。

【SBIネオモバイル証券がお得な方】

・月間4万円以上売買する方。
→手数料が固定で実質20円なので、取引金額が上がれば割がよくなる。

・毎月株式を購入する方。
→毎月購入しなければ、期間固定Tポイントを利用できない。

ただ、いずれにしても手数料の違いは十円単位の話になると思うので、正直手数料に関してはどっちを選んでも間違いないのかなと思います。

それ以外の証券会社でも1株から投資できる

LINE証券やネオモバイル証券以外、単元株が買えないのかというと、そういう訳ではありません。

各社単元株未満の株式を購入できる仕組みを持っており、これらは「ミニ株」と言われています。

ネット証券各社のミニ株の手数料

ここでネット証券各社の手数料を比較してみたいと思います。

ミニ株 呼称 手数料(税抜) 最低手数料 注文タイミング
SBI証券 S株 約定代金✕0.5% 50円 1日2回(前場始値、後場始値)
楽天証券 取り扱いなし
マネックス証券 ワン株 約定代金✕0.5% 48円 1日1回(後場始値)
カブドットコム証券 プチ株 約定代金✕0.5% 48円
野村証券 まめ株 約定代金✕1.0% 500円

Tポイントの活用か、LINE Payポイントの活用かで選ぶのがおすすめ

この記事では手数料について詳しく2社を比較してきましたが、どちらの証券会社も手数料は業界最低水準で安いので、どちらを選んでも間違いないと思います。

手数料以外の目線でポイントの活用を考えるのもありです。

LINE証券→LINE Payポイントを使って投資できる
SBIネオモバイル証券→Tポイントを使って投資できる

LINE Payポイントは、ポイントの獲得方法が若干複雑なので、LINE Payポイントを特別に貯めていない方であれば、無難にTポイントを活用できるSBIネオモバイル証券でいいのかなと思います。


>>LINE証券 公式サイト
>>SBIネオモバイル証券 公式サイト

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