つみたてNISAとは
つみたてNISAとは、長期、分散投資を目的にした非課税制度のことで、年間40万円まで、最長20年の投資に対する利益が非課税となる制度です。[1] 年間120万円まで、最長5年のNISA制度もありますので、どちらかを選ぶ必要があります。
つみたてNISAは投資される銘柄が決められており、毎月積立投資でしか購入することができません。
一方でNISAは、上場銘柄のほとんど全てが対象となりますので、よりアクティブに投資をしたい方はNISAを選択することになります。
ちなみに私はつみたてNISAを選択しています。理由としては、私の投資スタイルが中長期運用という理由からです。投資総額もNISAと比べても最大800万円まで投資が可能という点でも魅力を感じています。
つみたてNISAのはじめ方
つみたてNISAを始めるには、証券会社の口座を開いた上で、つみたてNISA口座をさらに開設する必要があります。
証券会社の口座開設時に同時に申込みも可能ですが、口座開設後に改めてNISA口座を開設することも出来ます。
つみたてNISAでは投資できる銘柄が限られる
つみたてNISAは投資運用会社が届け出している156本の投資信託が対象となります。
つみたてNISAで投資対象になる銘柄リスト
紹介する5つの証券会社
今回比較する証券会社は以下の5つです。
・SBI証券
・楽天証券
・マネックス証券
・auカブコム証券
・松井証券
選ぶポイント
つみたてNISAを選ぶポイントは以下のようになります。
・つみたてNISAで扱える銘柄数
・手数料
・つみたてNISA以外の取引の有無
・口座開設のスムーズさ
つみたてNISAで扱える銘柄数
取扱銘柄は以下のようになっています。SBI証券が一番多くなっています。
銘柄数 | |
---|---|
SBI証券 | 160 |
楽天証券 | 158 |
マネックス証券 | 150 |
auカブコム証券 | 150 |
松井証券 | 152 |
細かく見ていけば差はありますが、投資信託として有名なeMAXIS Slimシリーズなど、特に人気の高い銘柄はどの証券会社でも購入できます。また仮に差があったとしても、代替する投資信託が存在しますので、
他の証券会社でも買える銘柄
SBIや楽天はそれぞれ独自の投資信託を運用していますが、これらはほかの証券会社でも買うことが出来ます。
例えば私が楽天証券でつみたてNISAに設定している「楽天・全米株式インデックス・ファンド 」はSBI証券やマネックス証券など、ほかの証券会社でも購入することができます。
【SBIアセットマネジメント】
SBI・全世界株式インデックス・ファンド
SBI・新興国株式インデックス・ファンド
SBI・先進国株式インデックス・ファンド
EXE-I グローバル中小型株式ファンド
【楽天投信投資顧問】
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
楽天・全米株式インデックス・ファンド
楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)
楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)
楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)
手数料
つみたてNISAに限らず、投資信託には一般的に3つの手数料の概念が存在します。
・購入時
・運用時(信託報酬)
・売却時
この内、購入時の手数料については、すべての証券会社で無料となっています。以前は一部の投資信託で購入時手数料がかかるものもありましたが、2020年の上旬に各社の無料化競争により、無料が当たり前になりました。
運用時手数料や売却手数料は、証券会社が設定するものではなく、ファンドによって決まってきますので、どの証券会社で購入しても同じです。
最近では特に経費率が低いインデックスファンドなどが人気です。
銀行口座の組み合わせを見る
つみたてNISAでファンドを購入するためには当然資金が必要になりますが、その資金は証券会社の口座に入金する必要があります。
証券会社によっては、入金に振込手数料が不要な銀行が存在します。
楽天証券
楽天銀行の自動入金で手数料無料
ほか、特定の金融機関の自動入金で手数料無料
ゆうちょ銀行
みずほ銀行
三菱UFJ銀行
三井住友銀行
りそな銀行
埼玉りそな銀行
関西みらい銀行
ジャパンネット銀行
セブン銀行
住信SBIネット銀行
イオン銀行
広島銀行
SBI証券
住信SBIネット銀行からの自動入金で手数料無料
以下の金融機関では即時入金に対応しており、手数料無料
ゆうちょ銀行
みずほ銀行
三菱UFJ銀行
三井住友銀行
りそな銀行
埼玉りそな銀行
ジャパンネット銀行
セブン銀行
イオン銀行
スルガ銀行
以下金融機関のリアルタイム入金で手数料無料
京葉銀行、紀陽銀行、筑邦銀行、東和銀行、福島銀行、広島銀行、阿波銀行、福井銀行、秋田銀行、仙台銀行、北日本銀行、三重銀行、第三銀行、清水銀行、愛媛銀行、四国銀行、南日本銀行、豊和銀行
松井証券
以下金融機関でネットリンク入金の設定で手数料無料
ゆうちょ銀行
みずほ銀行
三菱UFJ銀行
三井住友銀行
りそな銀行
埼玉りそな銀行
ジャパンネット銀行
セブン銀行
ソニー銀行
楽天銀行
住信SBIネット銀行
auじぶん銀行
イオン銀行
スルガ銀行
京都銀行
関西みらい銀行
福岡銀行
auカブコム証券
三菱UFJ銀行
三井住友銀行
auじぶん銀行
みずほ銀行
ポイントの相性を見る
つみたてNISAは、基本的には現金を利用して購入することになりますが、証券会社によっては、ポイントを利用して購入することも出来ます。
楽天証券では楽天ポイントが、SBI証券ではTポイントがそれぞれ購入金額の一部、または全部にあてることができます。
楽天証券+楽天ポイントにはそれ以外のメリットも
楽天証券は楽天ポイントを使って投資信託を購入することができ、実際に私も楽天ポイントをつかってつみたてNISAを行っています。
こちらは実際に私が楽天ポイントの利用条件を設定している様子です。
楽天ポイントは楽天市場を利用した場合や、街中のポイントカード提示でポイントを貯めることができます。
貯まったポイントをうまく投資に回すことで、効率よく資産を形成できるため、おすすめです。
楽天SPUで+1倍
また楽天にはSPU(スーパーポイントアッププログラム)というポイントシステムがあり、楽天のサービス利用で条件を満たすことで楽天市場でのポイント還元率がアップするという仕組みがあります。楽天証券では
・楽天スーパーポイントコースの設定
・500円分以上のポイント投資(投資信託)
・1ポイント以上楽天ポイントで払う
という条件で+1%の還元率が得られます。さらに楽天カードを使った購入もできます。楽天カードの投資信託の購入では50,000円までポイントが貯まりますので、最大で500ポイントを獲得できます。さらにその500ポイントを投資に回すことができるので、ちょっとした永久機関のようです(笑)
このように、ポイントの活用という観点で証券会社を選ぶのはありだと思います。
IPOとiDeCo、債権ならSBI証券が優勢
つみたてNISA以外にも本格的な投資を検討している方であれば、SBI証券も選択肢にあがってきます。
特に他の証券会社と比べてメリットが大きいと私が感じているのは、以下の2点です。
・IPOの取扱銘柄が多い
・iDeCoの取り扱い銘柄が多い
・国債、社債の取り扱い件数が多い
IPOとは新規上場銘柄のことで、SBI証券では国内のIPO案件のほとんどを取り扱っています。抽選で儲かる場合も儲からない場合もあるIPOですが、重視するのであれば、SBI証券が良さそうです。
またiDeCoでは選べる投資信託の種類が非常に多いため魅力的です。今後も幅広い取引を行っていく予定があるかたであれば、SBI証券は大きな選択肢となりそうです。
まとめ
つみたてNISAにおすすめの証券会社を比較してみましたが、個人的にはポイント活用が可能な楽天証券かSBI証券が一つ抜けていると思います。
つみたてNISAをはじめようと考えている方は、是非参考にしてみてください。
【参考】
[1]・・・つみたてNISAの概要(金融庁)