第3回:米国株(アメリカ株)、証券会社の選び方、選ぶポイント【はじめての米国株】

第3回:米国株(アメリカ株)、証券会社の選び方、選ぶポイント【はじめての米国株】

米国株は、日本の多くの証券会社で取引が可能です。証券会社によって、取扱銘柄数や手数料、特典など変わってきますので、この記事では選ぶポイントとおすすめの証券会社を紹介したいと思います。

証券会社を選ぶポイント

1.取り扱い銘柄数

取り扱い銘柄数は多いに越したことはありません。とはいえ、米国株でアマゾンやアップルといったメジャーな銘柄は大抵の証券会社でも取り扱いがあります。3000銘柄以上あれば、大抵の米国株銘柄に投資可能です。

2.手数料

大手のネット証券3社(楽天、SBI、マネックス)では手数料は0.495%(上限22米ドル)と横並びでほぼ差はありません。ネット証券以外の証券会社では1%を超える手数料になりますので、ネット証券を基本的には選ぶようにしましょう。

3.周辺サービスとの組み合わせ

証券会社によっては、相性のよい銀行口座があります。連携する銀行口座では、証券会社への資金移動が無料になったり、ポイントが付与されたりと、優遇されていますので、証券会社とセットで口座開設することをおすすめします。ほかの銀行でも取引可能ですが、振込手数料が都度かかります。小さい金額ではありますが、投資では小さい手数料を少しでも抑えることが重要です。

4.国内株、つみたてNISA、iDeCoもやるか?

米国株以外の取引も考えているならば、証券会社はまとめた方が手間がかからずにおすすめです。

米国株の取り扱いがある証券会社

今回は米国株取引でも実績もあり有名な4つの証券会社に絞って紹介したいと思います。

【本記事でおすすめの証券会社】

  • 楽天証券
  • SBI証券
  • マネックス証券
  • PayPay証券

なお、ほかにも以下のような証券会社で買うことが出来ますが、手数料や使い勝手など総合的に考えればランク外になるかと思います。

【その他の証券会社】

  • DMM.com証券
  • 岩井コスモ証券
  • 野村證券
  • SMBC日興証券
  • サクソバンク証券

サクソバンク証券はコペンハーゲンを本社に構える海外のネット証券会社です。取り扱い銘柄数は断トツなのですが、日本の場合、損益計算や確定申告を自分で行わなければならない一般口座しか開けないので、上級者向けです。

証券会社比較

証券会社 取扱銘柄数 手数料 おすすめの銀行
楽天証券 3,600銘柄以上 約定代金の0.495%(税込)
上限:22米ドル(税込)
楽天銀行
SBI証券 約3,500銘柄 住信SBIネット銀行
マネックス証券 4,000銘柄以上
PayPay証券 約150銘柄 0.5%(市場が開いている時間※)
0.7%(上記時間以外)

証券会社詳細

楽天証券

楽天証券は、楽天グループ運営の証券会社で、口座開設数の伸びは断トツです。証券会社単体としても魅力的ですが、楽天カード、楽天銀行と組み合わせることで、複合的にお得な還元が受けられておすすめです。

楽天ポイントが貯まる、使える

楽天証券では買付手数料に対して1%の楽天ポイントが貯まります。貯まったポイントは楽天ポイントとして楽天証券以外でも使えるのが魅力です。また国内株式や投資信託の購入代金の一部としても、使うことが出来ます。

自動スイープで楽に資金移動

楽天銀行を開設することで、自動スイープ機能を利用できます。自動スイープ機能は、国内株や米国株の買付に必要な代金を、楽天銀行から自動的に引き出してくれる機能で、資金の移動時に手数料はかかりません。

楽天銀行連携で銀行金利が0.1%

楽天証券と楽天銀行を自動スイープ機能で連携することで、銀行金利が0.1%にアップする特典があります。大手の都市銀行など多くの銀行金利は0.001%ですので、楽天銀行に預けるだけでも十分にお得です。

楽天カードで投資信託が買える

楽天証券では積立可能な投資信託であれば、楽天カードで購入することが可能で、購入分に対して楽天カードのポイント還元(1%)が得られます。つみたてNISAを考えている方であれば、是非設定しておきたい項目です。

SBI証券

SBI証券は口座開設数が業界No.1の証券会社です。口座開設数も急激に伸びつつあります。

手数料は最安

手数料について、ほとんど楽天証券と変わりませんが、取引によってはわずかにSBI証券にメリットがあります。ただし米国株取引に関して言えば、手数料は楽天証券と全く同じ体系となっています。

ETFの定期買付が可能

米国株には各企業の銘柄のほかに、複数の銘柄に分散投資可能なETFという商品もあります。SBI証券ではこのETFが毎月自動積立することができます。

住信SBIネット銀行で為替が有利に

住信SBIネット銀行と連携するこで、、必要な資金を自動的にSBI証券に移動してくれる自動スイープが利用できます。また、住信SBIネット銀行では円からドルに替える際の手数料が4銭と非常に低コストとなっています。楽天証券をはじめ、ほかの証券会社では為替手数料が片道25銭かかる所が多いので、この点は非常に魅力的です。

三井住友カードで投資信託が買える

三井住友カードであれば、積立可能な投資信託であれば、三井住友カードで購入することが可能で、購入分に対して三井住友カードのVポイント還元(0.5%)が得られます。

iDeCoの取扱銘柄が多い

iDeCoも検討している方であれば、SBI証券は取り扱い銘柄が非常に多く魅力的です。人気のインデックス投資も低コストの定番商品がラインナップされています。

マネックス証券

マネックス証券は米国株に力を入れており、特に米国株の銘柄スカウターは、過去の長期間における財務データがグラフでもわかりやすく閲覧できるため、個別銘柄投資をしたい方には特におすすめです。取引がなくても大部分も機能使えますが、一部の機能については取引がある場合に使えるようになっています。

取引がなくても、口座を持っておくだけでもメリットがあります。

PayPay証券

PayPay証券は、ほかの証券会社と色合いが異なります。

スマホ証券で使いやすい

PayPay証券は、スマホアプリで取引することを前提に設計されています。直感的でわかりやすく、少ない手順で取引を完了できる点が非常に魅力的です。

1000円から買付可能

PayPay証券では、株式の銘柄に関わらず1000円単位で購入することが出来ます。通常米国株を購入する際には1株から購入可能です。例えば、[KO]コカ・コーラの株を購入する場合には、約50ドル(約5400円)が必要ですが、PayPay証券は1株以下の金額で購入できることになります。

少ない金額でコツコツ米国株投資を始めたいという方にはおすすめです。

手数料、為替手数料は込み

通常の証券会社では、株価×株数+手数料という金額で支払う金額が決まりますが、PayPay証券の場合はまず1000円単位がありきで、手数料を差し引いて買える株数を買うという仕組みです。

購入する点において、1000円単位というのは非常に分かりやすいですが、手数料がどの程度発生しているのか見えにくいため、しっかりと理解しておく必要があります。

米国株に関する手数料は、楽天やSBIよりやや高いものの、ほとんど遜色ありません。ただし手数料の上限がありませんので、高額な取引には向いていないので注意が必要です。

まとめ

これから証券会社の開設を考えている方であれば、楽天証券かSBI証券をメインとするのがおすすめです。まずは少額で手軽に始めたいという方であれば、PayPay証券から初めてみるのもよいでしょう。



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