FIRE(FIREムーブメント)とは?
FIREとは、Financial Independence, Retire Earlyの頭文字を取ったもので、日本語では、経済的自立と早期退職と訳されます。
FIREとして著名な本の1つである「FIRE 最速で経済的自立を実現する方法」では以下のように紹介されています。
雇われ仕事をすることなく不労所得だけで、毎年の生活費をまかなえるように貯蓄と節約に励み、できるだけ早くリタイヤしようとする考え方。お金の悩みから解放され、お金のために働く必要がなくなること。
ここでいくつか重要なキーワードが登場しました。気になるものをピックアップすると以下のようなワードが浮かび上がります。
・貯蓄
・節約
・不労所得
・リタイヤ
・自由
FIREではこれらのトピックを中心に取り扱っていくことになります。ただ、少しだけ補足すると、FIREでも重要なのはFI(経済的自立)の方であって、REはそれほど重要ではないということです。FIREにおいて、仕事は早くやめる必要はなく、あくまでも、「もう働かなくても良い」という選択肢を得ることができると考える方がよいと思います。(仕事が嫌な人は早く辞めたいでしょうが。)
理想的な一つの状況としては、不労所得を得て経済的には自立しつつも、仕事が楽しくフルタイムの仕事を続けている状態かもしれません。実際に私の知人は、株で数十億の資産を持っていますが、今でもフルタイムのサラリーマンを続けています。FIREとは、あくまでも仕事をしなくても良いというオプション(選択肢)がある状態であると考えると、気楽に始められると思います。
FIRE達成のための基本的な考え方
FIREを達成するための基本的な考え方は
・貯蓄率を上げる
・投資で不労所得を得る
の2つに集約されます。貯蓄率とは年間収入に対して、いくら貯蓄(または投資)できるかの割合のことです。FIREではこの貯蓄率がFIRE達成までの年数に大きく左右します。そのため、貯蓄率をいかにして上げるかが、FIREのための大きなトピックとなります。
貯蓄率は、FIREにおいて非常に重要なキーワードですので、その概念をしっかりと理解しましょう。
貯蓄率とは・・・
貯蓄額(預金や投資を含む)を可処分所得で割った比率のこと。可処分所得とは、家計の収入から、税金や年金などの社会保険料といった非消費支出を差し引いた残額。
Wikipedia[1][2]
貯蓄率を上げるための方法
貯蓄率を上げるには以下の2つの方法があります。
1.収入を増やす
2.支出を減らす
貯蓄率は一般的なお金の本では10%を目安としているものが多いです。しかしFIREを目指す上では高ければ高いほど、FIREに達する時間は短くなります。実際にFIREを達成した方の中には75%もの貯蓄率が合った方もいるようです。
貯蓄率を上げる上で、どの内容に取り組むかはその人の好みもあると思います。例えば、副業は本業の出世を頑張って収入を増やすのが得意な方もいれば、細かい節約が得意な方もいらっしゃると思います。ご自身がどの内容であれば、精神的に楽に実行できるかをよく考える必要があります。
収入を増やす:難しいけど、早く達成しやすい
支出を減らす:簡単だけど、時間がかかる
投資で不労所得を得る
FIREでは投資による不労所得を得ることが基本的な考え方になります。投資の対象は株式や不動産が対象になります。多くの人にとって、手軽に始められるのはやはり株式投資ではないでしょうか?株式投資についても後のセクションで詳しく紹介します。
パーソナルファイナンスの3つの力
世の中のミリオネアがどのように資産を形成しているのかを見ると、3つのパーソナルファイナンスの力があることがわかります。
それが
・収入
・支出
・投資
の3つの力です。[3]
何もこの3つの力がすべて必要というわけではありません。たとえ2つが平凡であっても1つがずば抜けていれば、それだけでもFIREを実現できる可能性があります。FIREをおすすめする本でも、実はそのやり方は一様ではなく、収入や投資に重点を置いたFIREのやり方もあれば、徹底的に支出を抑えることで、FIREするようなやり方もあります。
このFIREシリーズではこれらの具体的な方法について学んで行きます。
次の記事を読む
【FIREシリーズ】第2回 FIREを目指すためのステップ①目標を設定する
【FIREシリーズ】第0回 経済的自立でお金から自由になるためのガイド [1]・・・貯蓄率(Wikipedia)
[2]・・・消費 – 可処分所得(Wikipedia)
[3]・・・出典:FIRE 最強の早期リタイア術 -最速でお金から自由になれる究極のメソッド-