先進国債券ならどれがおすすめ?投資信託、米国ETF比較

先進国債券ならどれがおすすめ?投資信託、米国ETF比較

国債投資はポートフォリオマネジメントにおいて、リスク低減効果が期待されます。

今回の記事では、先進国債券にどのような銘柄を採用するのが良いかを検討します。

先進国とは

まず銘柄選定にあたっては、先進国がどこの国を指すかを考えてみたいと思います。

先進国は漠然と、工業化、経済発展、生活水準の高さで決まってくるのですが、明確な定義はないようです。

社会問題として書かれるときの先進国は、欧米諸国を中心にかなり広い範囲を含んでいますが、株式投資における先進国は、日本、アメリカ、欧州(ユーロ圏)、イギリス、カナダ、オーストラリアあたりとなっています。

日本における多くのファンドにおいて、現在は先進国系のファンドでは、米国が30%〜50%程度含むことが多いので、実質的に先進国債券とは米国を中心とした債権と考えられることもできます。

先進国債券を比較するにあたって

今回先進国債券を比較するにあたって、日本の上場銘柄、投資信託、米国ETFからピックアップしました。

先進国債券という表現自体は非常にあいまいなもので、なかなか同じ条件で比較するのが難しく、できるだけポートフォリオや運用内容が先進国債券として考えられる銘柄同士で比較することにしました。

先進国債券は世界債券?

日本では先進国債券として販売されている銘柄と世界国債として販売されているケースがあります。日本における世界国債の構成銘柄における米国の比率は高いため、実質的に先進国債券とみなせると私は解釈しています。

米国ETFにおいては、先進国債券という言葉はETFの名称としては利用されていません。米国にも世界債券というのもありますが、”米国を除外する”という銘柄が多いので、今回の比較対象としては除外しています。

米国ETFで比較する場合は、米国の国債、社債等で構成される総合債権が先進国債券として、比較的近い特性を持つと思います。

先進国債券の銘柄

上場銘柄

日本の上場している国債関連に投資できる銘柄は以下のようなものがあります。

コード 名称 対象指標 管理会社(検索コード) 信託報酬(税込) 為替ヘッジ 分配金利回り 分配月 純資産
1677 上場インデックスファンド海外債券(FTSE WGBI)毎月分配型 FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース) 日興アセットマネジメント(13084) 0.275% なし 2.76% 年12回 271 億円
2511 NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信 FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース) 野村アセットマネジメント(13064) 0.132% なし 1.91% 年2回 43億円
2512 NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス(除く日本・為替ヘッジあり)連動型上場投信 FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ヘッジ・円ベース) 野村アセットマネジメント(13064) 0.132% あり 1.44% 年2回 59億円

投資信託

楽天証券で、先進国債券の銘柄をピックアップしました。純資産と、楽天証券の中での買付ランキングも表示しています。

ファンド名 委託会社 買付ランキング(全銘柄) 純資産(億円)
eMAXISSlim先進国債券インデックス 三菱UFJ国際 24位 122.3
たわらノーロード 先進国債券 AMOne 32位 156.87
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>  AMOne 68位 77.27
Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり) りそな 288位 7.17
高金利先進国債券オープン(毎月分配型) 日興 420位 1045.72
eMAXIS 先進国債券インデックス 三菱UFJ国際 481位 129.41
EXE‐i 先進国債券ファンド SBI 731位 14.18
Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジなし) りそな 1,008位 4.39
高金利先進国債券オープン(資産成長型) 日興 1,045位 85.41
eMAXIS先進国債券インデックス(為替ヘッジあり) 三菱UFJ国際 1,151位 2.2
iシェアーズ 先進国債券インデックス・ファンド ブラックロック 1,652位 4.96
【楽ラップ専用】たわらノーロード 先進国債券<ラップ向け>  AMOne 2.85
【楽ラップ専用】ステート・ストリート先進国債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり) ステートストリート 114.17
【楽ラップ専用】ステート・ストリート先進国債券インデックス・オープン ステートストリート 1.53

eMAXISSlim先進国債券インデックス

eMAXISSlim先進国債券インデックスが一番人気となっています。ベンチマークはFTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)となっており、日本国債は含まれません。

投資先の国は以下のような比率です。

  • 国・地域 比率
  • 1 アメリカ 45.2%
  • 2 フランス 10.1%
  • 3 イタリア 9.1%
  • 4 ドイツ 7.4%
  • 5 イギリス 6.5%
  • 6 スペイン 6.1%
  • 7 ベルギー 2.5%
  • 8 オーストラリア 2.1%
  • 9 オランダ 2.0%
  • 10 カナダ 1.9%

通貨ベースでは以下のような比率になります。

  • 1 米ドル 45.3%
  • 2 ユーロ 40.2%
  • 3 英ポンド 6.6%
  • 4 豪ドル 2.2%
  • 5 カナダドル 1.9%
  • その他 3.8

米国と欧州で構成されている債権銘柄となっています。

米国ETF

米国ETFは、米国債のみに投資するETF、社債等に投資するETF、それらをミックスしたETFがあり、日本で買える銘柄と同じ条件で比較するのは難しいという印象です。

米国の債権ETFについてはまとめた記事があるので、そちらをご覧ください。

今回は米国債権の中でも人気のAGGと比較してみたいと思います。このETFと比較することに意味があるのかという議論はありそうですが、値動きや特性、米国株
AGGは米国総合債権のETFで、

国債:38.4%
MBS:25.5%
社債:17%
など
といった比率となっています。

債権というリスクを抑えている半面、利回りも2.4%と債権としては高配当の部類に入る銘柄で、年12回の分配金が入ります。

AGG vs eMAXIS先進国債券

2つの債権の特徴を比較してみます。

  AGG eMAXIS 先進国債券
設定日 2003/09/22 2017/02/27
運営会社 ブラックロック 三菱UFJ国際
純資産 $77.7B 122.3億円
信託報酬 0.04% 0.154%
配当利回り 2.42% 0.00%
株価 $ 118.88 11,409 円

純資産は比較になりません苦笑。特に注目したいのは信託報酬です。AGGはわずか0.04%と、ETFの経費率の中でも最低クラスとなっています。eMAXISシリーズは、投資信託という意味で、購入時の手数料が発生しないので、その分はメリットになります。

チャートで比較

値動きの比較です。AGGは2003年9月から運用していますので、eMAXISの設定日である2017年2月からにチャートを併せてあります。

赤(右軸):eMAXIS先進国債券インデックス
青(左軸):AGG
AGGとeMAXIS先進国債券インデックス

値動きとしてはおなじような動きをしており、どちらも上昇率は同じような感じです。AGGはこれに2.4%程度の配当金が加わりますので、この2つを比較すればAGGに軍配が上がりそうです。

まとめ

やはり経費率の低さ、配当利回り、値動きの安定性の全体のバランスを考えてみると、AGGが非常に魅力的な選択肢に見えます。
ただ価格の安定性だと、eMAXIS先進国債券の方が優位ですので、最後は投資家の判断次第ということになります。

債権投資は種類も多く、価格決定の要素も複雑であるため、非常に難しい投資の一つだと思います。他にも債権投資に関する記事がありますので、是非そちらも併せてご検討ください。

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